愛しの楽曲たち 「あかい花」~沖縄の哀しみ~
- イエローミワ
- 2015年4月20日
- 読了時間: 3分

2008年春、水面下で進んでいた夢のような話が現実になりそうだという。この夏、「風の声がきこえる」を沖縄きむたかホールで公演するという。阿麻和利メンバーに憧れ、追いかけてきたうどぃメンバーにとては、天にも舞い上がるような話であったろう。が、私にとっては、プレッシャーなどという言葉では言い表せないほど、抱えきれぬ重たい課題を突き付けられた気持ちだった。観客は、沖縄の方。沖縄戦を直に体験された方も多いだろう。そんな方の前で、「風の声がきこえる」を上演すること、それがどんな意味を持ち、どんな道に続くのか、とにかく私の中で「折り合い」をつけなくてはならないことが多すぎて、その時期、ずっとそのことが頭を離れなかった。「やはり、やってはいけないんじゃないか」そんなことを思いながら、バイクで買い物に行った時だった。スパッと現実を切るようにどこかで雨にぬれて、泣きながら赤い花をみている少女が、いや、その少女の感情が私の中を突き抜けた。~あかい花、君が咲いているこの土に眠るのは・・・~到着してからも、その感情が離れないまま、買い物をした。急遽、近くのファストフードに入り、殴り書きしてできた詞が、「あかい花」である。
生まれてから、幾度か、物事が波打って動き出すときの始まりの音を聴いたことがある。『ドゥワ~ン!!!』その音がした。もう、迷いはなかった。うどいの子供たちがきっとあの「赤い花の少女」なんだ…。「忘れてはいけない思い」を感じに行こう。きっと、きっと、待ってくれいてる気がするから…。
「あかい花」~ある日のイエローミワのブログより~
波が来る
波が来る
絶頂期の陣痛のように波が来る
創作活動だもの、仕方ないけど、うれしいことだけど、
所かまわず波が来る
せめてバイク乗ってるときがよかったなあ。。。
だってここ、高島屋の駐輪場でっせ。。。
もう、これ、くると、止められないの
只今、空想のなかで激動のドラマチックゾーンに突入しているこの号泣おばはん、
現実には、「豚バラ300g」と「ござそうろう(回転焼き」」を買いにきた。
たこ焼き屋のおっさん、驚いて見てるで。
道行く人は・・・わりと、しらんふりしてくれる。
落ち着け、落ち着け!あんた、ここで、いわなあかんことあるやろ。
息を整え、歯を食いしばって叫ぶ。
「ブ、豚バラ300!!」
「ござそうろう」の列に並ぶと物語は一気に加速した。もう耐えられない・・・
ものすんごく激しい花粉症の人のようなふりをして、目をおさえ、鼻をすすり、
そして静かにつぶやいた
「赤あん3つと白あん2つ」
駐輪所へもどっても、しばらく現実へもどれず、その場でバイクにまたがって泣いている。
何と思うやろ。。これ見た人、「とっても痔が痛い人」にもみえる。。。
そして・・・そして・・・詞が1つ生まれた。
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